こんにちは寺田です。
私は本が好きです。とはいえ年間数百冊を読みます。なんてレベルではなく、なんとなく気が向いたら本屋に行って、なんとなく話題の小説か、なんとなく面白そうなタイトルの本を読みます。
小説ならその瞬間を想像しながらその瞬間に心の動きや妄想をなんとなくでも楽しめるだろうなと思い、実際なんとなく楽しめます。しかしこれがいわゆる実用書、ビジネス書となるとなんとなくただ読んで終わりと言うわけには行きません。
せっかく読むのですから読んだことを日々の生活で役に立てく内容を記憶したいです。よし読むぞと意気込んで、読み切って、さてこの本にはどんなことが書かれていたかな早速日々の生活に役立てよう!と思い返してみると・・・あら?おかしな?さっきまで読んでいた本の内容を全く思い出せないな、そんなはずない、さっきまでウンウン納得しながら読んでいたはずなのに、覚えていない。
ついさっき、数秒前の最後のページの頃すら思い出せないのです。地頭が悪いにもほどがある。
そんなはずなない。あれほど真剣に読んだのに何も覚えていないはずはないと思い、パラパラと読み返してみると、不思議です。
「ふむふむ確かにこれは読んだ、覚えている」
となるのですか、一旦本から目を話してさて何が書いてあったかなと想起してみるのですが、本を見ているときは覚えているのに、本から目を話すと覚えていないのです。
馬鹿なんだなと思います。生まれつき馬鹿なんだと思ってしまいます。私はこんなにも覚えられないのかと愕然とします。舞台のセリフは一字一句間違えなく覚えられるのに、本の内容は、ざっくりとでも覚えてられません。これはいくら本を読んでも全く意味がないなと思い、こんな本を読んで見ることにしました。
樺沢紫苑さん 精神科医 作家
「読んだら忘れない読書術」
最高です。読んでも忘れたくない私にはとってもってこいのタイトルの本です。しかも樺沢紫苑先生はとても有名で今まで(2024年現在)で、48冊も本を執筆されています。
(この本で初めて樺沢紫苑さんを知った・・・)
しかし見事に私の願い、「読んでも忘れたくない」と言う願望を叶えてくれそうなタイトルですね。そうしてこの本を読めばもう覚えておきたいことを忘れないんだなととワクワクした気持ちで読み始めました。
- 本を読んだけど覚えていない。
- せっかく知識を身につけたと思ったのに全く記憶に残っていない。
- 読書時間が無駄になったのではと悲しい
こんなふうに私と同じことを思っている方がいましたらぜひこの樺沢紫苑せんせいの「読んだら忘れない読書術」おすすめです。
すべての内容を解説すると膨大な感想になってしまいますので私がもっともここは重要だなためになったなと感じた所を書いています。この本を読むことでこうして記憶をたどりながら書かれてあった内容を想起しながら書くことができるようになります。
それでは、この本で最もためになった、
この本でためになった所
- 読んだら忘れないための読書3つの基本
- 読んだら忘れない2つのルール、スキマ時間とアウトプット
について紹介します。
これであなたも読んだら忘れない読書できるようになると良いですね。それではいってみましょう!
Contents
読んだら忘れないための読書3つの基本
一週間に3回アウトプット
スキマ時間に読書する
速読、多読より「深読」する
以上、忘れないための読書基本原則の3つから詳しく見ていきましょう。
一週間に3回アウトプット
一週間に3回アウトプットすると記憶に定着すると言われています。学生の頃単語帳などで暗記したことはありませんか?今日暗記したことを明日確認する。さらに3日後確認、さらに7日後にもう一度復習します。その時点で暗記できていたら長期記憶になり忘れなくなります。
人は日々膨大な情報が無意識に脳になだれ込んできます。それをすべて覚えようとすると脳がパンクしてしまいます。そもそもそんな膨大な情報を記憶できません。必要のない情報は捨てるか一旦頭の端に置かれ今必要なことだけ記憶されます。そこで忘れないようにするには、人間の特性を活かして記憶していきます。それは、
- 何度も繰り返し使われる情報
- 気持ちが(感情)が動いたときの情報
この2つです。
何度も繰り返し使われる情報
今日得た知識を明日復習する、さらに3日後、さらに7日後と復習すると、忘れかけていた記憶を何度も思い出そうとしますので脳がこれは重要な情報だな、これは記憶しておかねければいけないなと思ってくれます。つまり何度も繰り返し思い出すことで脳の海馬と言うところに短期記憶されていた情報が、側頭葉から長期記憶されるとこへ移動して忘れられない記憶となっていきます。
気持ちが(感情)が動いたときの情報
皆様も、すでに忘れられない記憶あると思いますが思い出して見てください、いくつか浮かんだのではないでしょうか、恋人に告白した日、大切なペットが亡くなった日、楽しかった遠足の思い出、様々忘れられない記憶があると思います。
どれもその時に特別な感情が湧き上がった瞬間だったのではないでしょうか。こうした記憶は何度の思い出さなくても脳内物質が大量に分泌され、無意識に一発で強烈に記憶するのだと著者は言っています。
つまり、こんな知識があるといいな、この本からどんなことが得られるだろうかと楽しく、ワクワクした状態で本を読めば記憶する手助けにはなるということです。
一週間に3回アウトプットすると記憶に残る、これは科学的に証明された記憶の法則です。では具体的にどのようなアウトプット方法があるのか著者(私も)が行っているアウトプット方法4つをご紹介します。
- 本を汚く読む
- 本の内容を人に話す
- 本の感想や、覚えておきたい名言、やフレーズをSNSに投稿する
- 本の要約や書評をメルマガやブロクに書く
本を読みながら、気になったところ、ここは忘れたくないな、と思ったところにマーカーでラインを引いたり、本に直接メモする。本の内容を友達や家族、職場の同僚、又は同じ本を勧めてみてその本を読んだ人とその本意ついて議論するなどは最強ですね。
SNSをやっている方は、名言や新しい知識をX(旧Twitter)は140文字に要約して投稿。フェイスブックやインスタに読んだその場で投稿していくのも3回のうちの1回アウトプットしたことになりますのでおすすめです。その投稿に共感や興味を示してくれた人にフォローされたりすると、これから情報発信していこうとしている方には一石二鳥ですね。
スキマ時間に読書する
著者は月に30冊の本をすべてスキマ時間だけで読んでいると言います。「読書したいけど時間がない」と言う人は読書ができない人に最も多いいい訳です。文化庁の国語に関する調査によると、本が読めない理由の1位は、
「仕事や勉強が忙しくて読むヒマがない」
です、つまり、時間さえあれば本を読みたいと思っている人は多いということなのです。そこで1日のスキマ時間ってどのくらいあるのでしょうか。これは人それぞれだとは思いますが、人それぞれですので、一般的に電車通勤している方で見てみましょう。
東京で電車通勤時間は平均でおよそ1時間と言われています。往復で2時間です。この時間を使って読書します。いわゆる実用書、ビジネス書と言われる本は約250ページほど、約10万文字です。2時間で1冊は難しいですが、2〜3日、約6時間ほどで1冊読み終えることができる計算です。皆さんの通勤時間、又は移動時間、本を開いていることのできる時間はどのくらいでしょうか?
そのスキマ時間を合計すると2時間くらいにはならないでしょうか。1日2時間だと1月で60時間にもなります。その半分でも30時間もあります。その時間があれば少なくての月に5冊は読める計算です。
読書を邪魔するやつ
読書を邪魔するやつがいます。それはスマホです。スマホを触るのは最大の無駄時間と著者は言っておられます。1日24時間のうちスキマ時間を合わせると約2時間あるとすると、それは私達が起きて寝るまでも時間のおよそ10%です。つまり人生の1割はこのスキマ時間だと言えます。著者はこれを、「埋蔵金のようなもの」と言います。
掘るのか、掘らないのか、このスキマ時間をスマホに使うのか、読書に使うのか。
これで人生が変わります。
毎日2時間の読書で月に10冊読めば、年間120冊の本が読めます。10年で1200冊。ここまで読めば、人生に革命がおきることは間違いないと著者は言います。他の読書術の本にも同じようなことが書いてあります。スキマ時間を浪費に使うか、自己投資に使うか、時間の使い方であなたの人生は変わります。
本書では、さらに、読書術とは時間術。読書時間の優先順位を上げる方法など詳しく解説されています。
速読、多読より「深読」する
著者は、「読書をした」というレベルは、その本について説明できること、その本の内容で議論できるレベルになって初めて読書したと言えると言っています。そう聞くと一冊の内容を説明できるレベルって。。。とハードルが高く感じてしまいますが、そこまでではなく、例えばその本について、10分〜20分お友達と話ができれば議論できるレベルといっていいでしょう。
その内容について何も話すことができないということは、アウトプットできていないということで、それでは例え100冊本を読んだとしても何の約にも立たない無駄な時間だったことになってしまいます。まず本は、
内容を説明できる
その本について議論できる
くらいになることが良いです。
沢山本を読んでいると次第に読む早さも早くなってきます。いわゆる速読です。しかし速読をして沢山本が読めるようになってもその内容を説明できない、議論できないのでは意味がありません。本を読むには速さや冊数ではなく「質」を重視しましょう。本を読む質とは、きちんと読むと言うことです。ただ早く読んだ、多く読んだで達成感を得たとしても自己成長に繋がらず、時間とお金を無駄にしてしまっているだけです。
本はまずきちんと読むことから始めて、読書の質を担保しましょう。
速読より深読
速読の対義語として精読と言う言葉があります。著者は、そのどちらでもない、深読を勧めています。深読とは
深く読む
深読とは、本から学びと気づきを得て、議論できるレベルまで深く読むと言うことです。
速読でたくさん本を読んだがその内容を覚えていない。
1冊読むのに数日かかったがその内容で議論できるレベルまで深く読めた。
では深く読めたほうがいいと思いませんか?
せっかく本を読むならそれが自分の血肉になって、日々の生活に活かしていきたなと思います。浅い読み方ではそれができません。時間をかけてでも一冊を深く読めるようになってきて、インプットとアウトプットのスピードが早くなってくれば深く読みながらも速読、多読ができるようになっているはずです。
終わりに
読んだら忘れない読書術
樺沢紫苑先生の本を一部
- 読んだら忘れないための読書3つの基本
- 読んだら忘れない2つのルール、スキマ時間とアウトプット
を要約させていただきました。
この他にも、
「読んだら忘れない」精神科医の読書術 超実践編
目的を把握する「パラパラ読書術」
知りたい部分を先に読んでしまう「ワープ読書術」
自分にとってすこし難しいくらいがいい「ギリギリ読書術」
幸福感に包まれて、記憶力を高める「ワクワク読書術」
や、失敗しない本の選び方、電子書籍のメリット・デメリットおすすめ珠玉の31冊などが続きます。
これから読書はじめようかなぁ、または読んでも内容を覚えていられない、全然身についてないから読んでも意味ないしと諦めている方。読書の本当のメリットを実感し今一度本を読むことを日々に取り入れて見てはいかがでしょうか。
それではさようなら。
また他の記事でお会いしましょ。